ステンレス鋼線(軟質/半軟質)

JIS G4309

ステンレス鋼線(軟質/半軟質) [JIS G4309]

ステンレス鋼線は、金網、コンベア、洋食器等の多種多様な用途に幅広く使用されており、各種用途に応じた規格で種類を取り揃えております。

種類 (調質の記号) 製造方法と特徴
軟質ステンレス鋼線(-W1) 伸線加工後、光輝固溶化熱処理を行った製品です。
半軟質ステンレス鋼線
(-W2、W1/2H)
オーステナイト系は光輝固溶化熱処理後、
フェライト系及びマルテンサイト系は焼なまし後、更に軽度の伸線を行い、
-W1よりも強度を必要とする用途に適しております。

軟質ステンレス鋼線(-W1)の仕様

鋼種 [JIS(SUS他)] 線径 (mm) (を超え~以下) 引張強さ (N/mm2) 伸び (%)
201、304N1 0.23(以上)~0.50 680-930 20≦
0.50~1.60 650-900 30≦
1.60~5.00 630-880
5.00~10.00 550-800
303、303Cu、304、304L、
309S、310S、316、316L
0.23(以上)~0.50 610-860 20≦
0.50~1.60 570-820 30≦
1.60~5.00 520-770
5.00~10.00 500-750
304J3、305、305J1、XM7 0.23(以上)~0.50 580-830 20≦
0.50-1.60 540-790 30≦
1.60~5.00 500-750
5.00~10.00 490-740

半軟質ステンレス鋼線(-W2)の仕様

鋼種 [JIS(SUS他)] 線径(mm) (を超え~以下) 引張強さ (N/mm2)
201、303、303Cu、304、
304L、304N1、304J3、305J1、
309S、310S、316、316L、XM7
1.00(以上)~1.60 780-1130
1.60~5.00 740-1080
5.00~10.00 740-1030
410,430 0.80~5.00 540-780
5.00~10.00 490-740

半軟質ステンレス鋼線(-W1/2H)の仕様

鋼種 [JIS(SUS他)] 線径(mm) (を超え~以下) 引張強さ (N/mm2)
201、304、304N1、316 1.00~1.60 1130-1470
1.60~5.00 1080-1420
5.00~6.00 1030-1320

軟質ステンレス鋼線(-W1)、半軟質ステンレス鋼線(-W2、-W1/2H)の線径の許容差と偏径差

線径(~を超え-~以下) 許容差(mm) 偏径差(mm)
0.23~0.25 ±0.006 0.006以下
0.25~0.40 ±0.008 0.008以下
0.40~0.70 ±0.010 0.01以下
0.70~1.00 ±0.015 0.015以下
1.00~1.60 ±0.02 0.02以下
1.60~2.80 ±0.03 0.03以下
2.80~5.00 ±0.04 0.04以下
5.00~9.00 ±0.05 0.05以下
9.00~10.00 ±0.06 0.06以下